「環境」をつくる

SASIエミュレータが完成してPC上のハードディスクイメージから実機を起動できるようになりました。
そうなると、せっかくなのでX68000らしい活用の仕方を考えてしまいます。

となると、真っ先に思いつくのは、管理人の場合、ゲームやツールなどのソフト開発になります。
最近でこそ、WindowsやAndroidなどでプログラムを書く機会が多いですが、その原点はX68000でした。
プログラムを書くのも単なる手段であって、その本質はパーソナルコンピュータという機械を触り、
知的好奇心を満たすこと
なのかもしれません。

学生の頃、書籍や雑誌を買い漁って独学で身に着けたX68000のプログラミング技術が、
20年近く経った今、どれぐらい残っているのか、大変やりがいのある挑戦のような気がします。

プログラム開発のためのシステムを作る

というわけで、どれぐらいのことができるかわかりませんが、久々にX68000でプログラミングを
愉しんでみようと思います。

X68000用のソフト開発のためのツールは、SHARPからシステムディスクやBIOS ROM等と同様に、
現在も無償提供されています。大変すばらしいことです。

そこで敬意を表して、改めてX68000用のソフトを開発できる環境を構築してみようと思いました。
キーボードの慣れなどの問題から、とりあえずここからはエミュレータ上で解説していきます。

実は管理人の場合、随分昔にエミュレータ上に当時のSCSIハードディスク上の環境を移行していました。

当時は、小さいパーティションでシステム用、データ用、
MOのコピー用とか分割していましたので、システム丸ごと
40MBのSASIディスクイメージとして残しておきました。
そこには当時使っていた開発環境が残っていますので、
管理人の場合、それを使えば今でも実行ファイルを生成できます。

しかし、今回改めてシステムの再構築の説明をしようと思ったのは、
X68000という魅力的なコンピュータで、当時のホビープログラマが熱中していた
プログラミングの面白さを、ぜひ、エミュレータでしか知らない世代の方にも
触れていただきたいと思ったからです。

起動ディスクの作成からインストールまで

改めて解説するまでもないかもしれませんが、手順としては、
(1) X68000エミュレータのセットアップ
(2) ハードディスクイメージの作成,フォーマット
(3) Human68kのインストール[HUMAN302.XDF, SXWIN315.XDF]
(4) XC(Cコンパイラ)のインストール[XC2101.XDF,XC2102.XDF]
です。(1)〜(3)は、エミュレータの解説ページにいくらでも情報がありますので省略します。

(4)は、XDFイメージを立ち上げればインストーラが立ち上がります。
しかしインストーラ内のディスク確認ではねられてしまいました。

原因は追究していませんが、とりあえず欲しいファイルは、
XCシステム1(XC2101.XDF)のBINディレクトリにある、
・AS.X
・LK.X
・CV.X
・DB.X
・LIB.X
ですので、copyコマンドでハードディスクのBINディレクトリにコピーします。

A>cd bin
A>cd c:\bin
A>copy as.x c:
A>copy lk.x c:
A>copy cv.x c:
A>copy db.x c:
A>copy lib.x c:

以上を行い、フロッピーディスクを抜いて、ハードディスクから起動します。

御承知のとおり、無償公開版のシステムディスクで環境を構築すると、
FM音源ドライバであるOPMDRV3.Xが組み込まれません。

権利関係の事情だそうですので、残念ですがあきらめましょう。

そうすると、config.sysの中から該当する行を削除(#でコメントアウト)するのですが、
管理人のPCでのxm6gは、ed.xで書き戻そうとすると白帯エラーが出てしまいました。

この場合、ツール→オプション→システムで、「MPUをノーウェイト動作」のチェックを外すと改善しました。

開発作業用のディレクトリを作る

開発作業は、ハードディスクのルートディレクトリ以外でやりたいですので、
適当な(developとか)のフォルダを作り、そこにXCシステム(XC2102.XDF)のINCLUDEディレクトリ内から、
・IOCSCALL.MAC
・DOSCALL.MAC
だけ、とりあえずコピーします。

再起動後、Aドライブがハードディスクで、システム2がCドライブだとすると、

A>cd \
A>mkdir develop
A>cd develop
A>cd c:\include
A>copy c:iocscall.mac
A>copy c:doscall.mac

最後に、ed.xを使って以下の内容のバッチファイル(ASM.BAT)を作っておきます。
アセンブル、リンク、不要ファイル削除、実行を一発で行うためのものですが、
お好みに応じて変更して構いません。

A>ed ASM.BAT
以下のとおり入力
-- ここから --
echo off
AS /D %1.S /O %1.O
if errorlevel 1 goto error
LK -o %1.X %1.O
if errorlevel 1 goto error
del %1.BAK > NUL
del %1.O > NUL
%1.X
goto end
:error
echo エラーが発生しました。
:end
-- ここまで --
ESC,X で保存

準備完了!

これで、おそらく最も基本的な開発環境が整ったと思います。
察しの良い方ならお気づきでしょうが、アセンブラを使っていきます。

いまどき悪い冗談かと思われた方もいらっしゃると思いますが、多分大丈夫です。
68の開発者は基本的に皆、アセンブラも使えたものです。

今となっては、X68000でのプログラミングに関する情報源は非常にマイナーな存在ですが、
管理人の知っている範囲で思い出しながら、備忘録ついでに解説を交えて進めていこうと思います。


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